こんにちは。守谷店の桑野です。
今日で10月が始まりましたが暑かったり寒かったりで気温がなかなか安定しませんね。
植物が鬱蒼と生い茂り空堀を埋め、城塁の法面を覆い、物見台からの眺望を遮っていた季節・・・暑い暑い夏が終わりました。
涼しくなってくると公園整備されていないような城や山城も行きやすくなるのですが、まだまだ蚊はいるし、スズメバチは最盛期、熊はこれから冬眠の準備で活動が活発になります。
城巡りシーズンの真冬が待ち遠しいです・・・。
今回ご紹介するのは餃子の街で有名な栃木県宇都宮市!その宇都宮繁栄の元となった宇都宮城です!
現在は宇都宮市役所の東側に本丸西側の城塁と水掘、清明台と富士見櫓が復元されています。
現地案内板
天守代わりの清明台
実はこの城塁は往時のように土で出来ているわけではなく、総コンクリート製でそれを覆うように芝が植えられて土塁のように見せています。
なので城塁の内部には資料館や城塁の上に上がるためのエレベーターが設置されています。
今では本丸のほんの一部しか復元されておらず、その威容を伝えるものはあまりありませんが
往時は北関東の拠点として広大な城郭と城下町を持った名城でした。
鎌倉時代から1597年までこの地を治めたのは宇都宮氏で戦国時代末期には常陸太田城の佐竹氏や結城城の結城氏、小山城の小山氏、関東管領上杉氏ら北関東諸将と合従連衡しながら関東の覇権を狙う小田原北条氏と一進一退の戦いを繰り広げました。
画像参照 //www.geocities.jp/shimotsuke1000goku/tizu1585.htm
豊臣秀吉によって宇都宮氏が改易された後には浅野氏、蒲生氏、大河内氏、松平氏、奥平氏など城主を変え、戸田氏七代の際に明治維新を迎え廃城となりました。
江戸時代、本丸には将軍が日光東照宮への社参の際に泊まる御所が置かれました。
私が好きな北条氏と敵対し関東制覇を妨げたいわば敵ですが、豊臣秀吉による北条氏討伐後、良好な関係を築いていたと思われる豊臣政権から突然の改易を言い渡され、数百年守り続けてきた先祖伝来の土地を奪われた可哀そうな一面もあり、なんだか嫌いにはなれない宇都宮氏です。
では、今回はこの辺で。