こんにちは。
最近スノボーの動画を観すぎてスノボーに行きたくて堪らない濱田です。
分かっているんです、まだ早いって事は!!
今年のボードの新モデルが少しずつ出始めて観ていたら欲しくなってしまったので、それを抑える為に動画を観ていたらこうなりました。orz
だがしかし
それでも動画を見ずにはいられない!!(え~
そういえば、ブルーボックスでブログを書き始めていつの間にか1年が経ちました。
ほんと時間が経つのは、早いですね。
以前「時間」について書いた事がありますが、今回はもう少し掘り下げて書こうと思います。
「なぜ、時間は未来にしか進まないのか?」
(1)
ある教授の言葉がある。
「物理学者が『時間の矢』ということで問題にしているのは、物理学として基本法則(運動方程式)では、『時間の矢』の向きは未来・過去が完全に同等であるのに、『なぜ日常の現象では時間の矢の向きは、未来の方向へとはっきりしているのか』という事実を理解するのに苦しんでいるのだが、物理学者でない人々はおそよ何が問題なのかも正しく理解していない。専門の異なる人々の議論は、なかなか難しく、はがゆいものだ。」
確かにその通りであり物理学は哲学や心理学とはまったく違う問題意識を「時間」について持ってる。
それが「なぜ、時間は未来にしか進まないのか?」である。
太陽系を逆に回転させても万有引力の式は成り立つし、
光をプリズムでスペクトル拡散させても、もう一度プリズムを通せば元の光になる。
つまり、時間を逆にしても、物理法則的には何の矛盾も発生しない。
数式で考えてみても、基本方程式には時間の過去と未来の区別がない。
時間(t)を時間(-t)に置き換えても(時間反転させても)、方程式の形は変わらない。
この事を「時間反転の不変性」と呼ぶ。
ただし、K中間子の崩壊現象は、例外であり上記が当てはまらない。
※まあ、K中間子の崩壊現象ってなんぞや?と聞かれても私にはさっぱりですが・・・・
物理学における時間論の最大の問題は、「過去と未来の非相対性」の起源である。
(2)
「マクロの世界では『時間は不可逆』であるが、ミクロの世界では『時間は可逆』である」
何か物事を観察した時、時間は常に「過去→未来」と流れていると考えてみよう。
「未来→過去」へと時間が逆転するようなことはあり得ない、と。
なぜそう考えるのか?
それは、時間が逆転したような現象は「不自然」だからです。
例えば、「容器がひっくり返り水が飛び散る」という現象をビデオに撮り、逆再生してみると、「飛び散った水が集まって容器に戻っていく」という映像になり、あまりに「不自然」なものに見える。
なぜ不自然だと思うのか?
まず、そんな現象を見たことがないからです。
日常的な感覚の中で、時間が逆転するような現象は「絶対に起こり得ない事」であり、ここから「未来→過去へと時間が遡るような現象はありえない」という感覚が生まれる。
だがしかし
水というのは、結局、水分子という粒子(ボールみたいなもの)の集まりだが、その水を構成する原子・分子のミクロな運動で見れば、全く異なってくる。
例えば、「ある分子Aが、分子Bに衝突して分子Bを弾き飛ばした」という現象をビデオに撮り、「順再生」と「逆再生」の両方を見て、「順再生しているのはどっちか?」と問われた場合、どう答えるだろうか?
原理的にいって、どっちかどっちなのか答えることは出来ないでしょう。
何故なら、そのビデオの逆再生である「分子Bが、分子Aに衝突して分子Aを弾き飛ばした」という映像は、不自然ではなくごく当たり前としてあり得る現象だからです。
ミクロレベルの現象では、「分子Aが、分子Bに衝突して分子Bを弾き飛ばす」のと「分子Bが、分子Aに衝突して分子Aを弾き飛ばす」現象は、順再生(時間が正方向)なのか、逆再生(時間が負方向)なのかを判断する事では出来ない。
要するに、ミクロな粒子の運動だけで考えれば、そこに「過去→未来」へという「時間の矢」の区別は出来ないので、時間が(t)だろうが、(-t)だろうが、どっちでも構わないのです。
だから、もしかするとその粒子たちは、実は「未来→過去」へと時間を遡っていたとしても、原理的には「時間の矢」の方向の区別を付ける事が出来ないのである。
「微視的運動での『時間の矢』の向きが読み取れないのに、それから構成される巨視的現象で、『時間の矢』を読み取れるという事をどう説明すればよいか」
という疑問は「時間の不可逆性の問題」として100年程前から始まり、今も解決されていない。
(3)
「時間を反転すると、物体の運動は逆転するが『力』の向きは逆転しない」
時間が反転すると、どうなるか?
滝は上へ昇り、
リンゴは空に向かって飛び、
くっついていたS極とN極は離れ、
やっとの思いで付き合えた彼女は去っていく。。。
やってられんな・・・
そうなったとしても大抵の人は物理法則も逆転したのだろうと考えるだろう。
時間が反転した世界は、今の世界の物理法則は通用しない と。
だがしかし
そもそも「力」とは、位置の座標系において、時間で2回微分したものなので
時間の符号が逆転しても、力の方向は逆転しない!!!
なんてドヤ顔で書きましたが、難しい話は止めましょう。。。
例えば
A地点に止まっているボールに力「→」方向(今回は左から右という事にする)に与えて動かしたとする。
当然、ボールは「→」方向に転がる。
この動きを逆再生(時間反転)した場合、どうなるだろうか?
まあ、さっきの現象の逆再生だから、ボールは「←」方向(右から左)に転がっていく。
で、A地点の位置でピタッと止まる訳ですが、ボールが止まるという事は、転がってきた方向と逆向き力が加わったという事になる。
つまりA地点で「→」方向に『力』が加わったという事です。
ん?
順再生でも逆再生でも、ボールに加えられた「力」は同じ方向やんけ。。
時間が反転しようがしまいが「力」の働きには何の影響もないっちゅう訳やな!!
・・・良いのか。。。?
こんな例ではどうだろう?
坂の上のボールを指で軽く押すと、ボールはコロコロと坂道を転げ落ち、やがて空気抵抗などの摩擦で止まる。
これを逆再生(時間反転)した場合、どうなるか?
間違いなく、ボールが「坂道を駆け上がる」映像になる。
これを「時間が逆転したから、重力が反転した」と思おう!
だがしかし
物理学として何も不思議な事は起きていないのである。
まず、そもそも坂道を転がったボールが止まるということは、何か力が加わったから止まったと考えるのが普通だろう。
この場合、空気抵抗及び床との摩擦抵抗という事になる。
※今回は床との摩擦抵抗は無視しよう。。。無視しなくても結果は同じだし、ややこしくなりそうなので止めます。
ボールが転がりながら、沢山の空気の粒子を突き飛ばし、それがボールの運動を奪っていき、少しずつボールは減速して、やがて止まる。
という視点で逆再生で見た場合、
どこからともなく、沢山の空気の粒子がボールめがけて飛んできてボールを突き飛ばす。
その結果、ボールは動き出し、坂道を登り始める。
この時、ボールには、「↓」方向の重力がかかっている。
時間は反転し、ボールが坂道を駆け上がったとしても、重力は「↓」方向に力を加える。
なので、ボールは坂道を上る度に徐々に減速し、最後に坂の頂上で指で押さえてもらい完全に停止する。
つまり
時間が変転しても「力」の作用は何も変わらない。「力」は時間の正負に影響を受けないっちゅう訳やな!!!
良かったみたいや。。
時間は反転しても重力は「引き合う力」だし、N極とS極は相変わらず引き付け合う。
時間の反動が起きて、恋人が去ってしまってもお互いに引かれあっているという「力」の方向は、無くなってなかったんや!!(え~
・・・ということにしておきましょう。。orz
(最後に)
世の中の物理現象はすべて「力(相互作用)」によって説明する事が出来る。
時間が反転しようとも、「力」の作用は何も変わらないので、「物理法則は全く変わらない」「世界は全く変わらない」ということ。
とはいうものの、それはそれで何かおかしい感じもする。。
「正の時間では、赤ん坊は老人になり、コーヒーにミルクを入れるとミルクコーヒーになる。
負の時間では老人が赤ん坊になり、ミルクコーヒーは元のコーヒーとミルクに分離するのか?
例え、それがミクロ(素粒子レベル)では、当たり前の物理現象だとしても、現実問題、そんな不自然な現象が起きることはあり得ない!」
という指摘はもっともです。。。
老人が赤ん坊になるなんて、映画の世界だけやな。
ブラッド・ピット主演ケイト・ブランシェット共演の映画
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」がまさにソレですね!
話は剃れましたが、その指摘は
「時間は反転しても、物理法則が不変なのは分かったが、正の時間の時には「エントロピー」は必ず増大するものだ。
負の時間では、「エントロピー」は必ず減少するのだろう?
時間が正でも負で物理法則は同じなら、一方は必ず増大し、もう一方は必ず減少する。
これは一体どういう事だ??」
という問いかけと同じ。
結論として、物理学における時間論は、
「正の時間で、何故エントロピーは増大するのか?」
という問題に行き着く。
と、いう事で次回は「エントロピーはなぜ増大するのか?」をテーマに書こうと思います。
それでは。
コレ、ホントに会社のブログなんかな、、、??
<今日の一言>
だがしかし・・・日常会話の中でまず使われる事はないであろう言葉。
今回は、惜しげもなく使ってみた。
寧ろ、この言葉を使いたいが為に今回のブログにしたとかなんとか、、、、
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